10倍
動画公開日のHPアクセス数(1ヶ月後も通常の2倍)
24万回
タイアップ動画の再生数(コメント約800件)
2名
YouTube経由で採用面談に至った学生
東亜グラウト工業株式会社
- 事業:地盤改良/管路メンテナンス/斜面防災の3事業でインフラメンテナンスを展開
- 規模:グループ連結約280名。毎年およそ5名の新卒を採用
- 取り組み:大学生YouTuber「積分サークル」とのタイアップによる採用・業界広報
活用サービス
執行役員 南洞 誠 氏/総務部広報担当 本村 龍裕 氏
特殊な工法や海外の最先端技術を用い、インフラメンテナンス事業を展開する東亜グラウト工業株式会社。急成長中の同社は、業界全体の仕事をより多くの人に知ってもらうため、さまざまな広報施策を手掛けています。
その一環として、株式会社エビリーのYouTuberキャスティングサービス『kamui connect』を活用し、大学生YouTuber「積分サークル」とのタイアップ動画を公開。HPアクセス数の向上だけでなく、学生の求職者の獲得にも成功しました。執行役員の南洞誠氏と総務部広報担当の本村龍裕氏に、その裏側とBtoB企業のYouTube活用について伺いました。
最新の技術で日本のインフラを守る東亜グラウト工業
―― 貴社の事業内容について教えてください。
南洞:一言で言うと、特殊な技術を用いて日本のインフラを守る仕事です。地盤改良事業、管路メンテナンス事業、斜面防災事業の3つを柱に展開しています。地盤改良は、地下工事の際に特殊な薬液を地盤に注入して固める工程で、社名の「グラウト」はこの薬液に由来します。管路メンテナンスは、耐用年数(およそ50年)を迎えた下水管を補修する事業。放っておくと道路陥没の事故につながり、実際に年間で約3,000件もの事故が起きています。斜面防災は、山の斜面に強力な網ネットを張って落石や崩壊土砂から人命財産を守る事業で、スイス生まれの技術を日本に導入し、当社はこの分野のパイオニア的存在になっています。この3事業を手掛ける社員はグループ連結で280名ほど、毎年およそ5名前後の新入社員を採用しています。
インフラを支えるこの業界を知ってもらいたい
―― 広報ではどのような目標を掲げているのでしょうか。
南洞:社名の認知を高めたい目標もありますが、それ以前にインフラの保守・点検を担う業界全体の認知を高めたい思いが一番にあります。管路メンテナンスなどは99%が国や自治体発注の公共事業なので、対企業に認知を広げても売上に直結するわけではありません。生活インフラを陰ながら支える私たちの仕事を、少しでも知ってもらいたいのが広報の出発点です。また斜面防災事業を中心に業績が急速に伸びており、新卒だけでなく中途もより積極的に採用したいため、業界と社名の認知向上を目指しています。
―― これまでどのような広報をされてきたのでしょうか。
南洞:中小企業ですので広報予算はとても限られており、新聞や雑誌への広告出稿といったマス施策にほとんどを使っていました。しかし効果を実感できず、工夫でより高い広報効果が得られるのではと考えました。そこでホームページの刷新やスポーツチームへの協賛、講演活動など新しいスタイルを模索し、それぞれ一定の効果がありました。動画も検討し、会社紹介動画を作ったりYouTubeチャンネルを立ち上げて過去動画を掘り起こしてアップしたところ一定の効果があったため、新作の動画を活用した施策を検討することになりました。
―― 動画施策の中でなぜYouTuberを起用したのでしょうか。
南洞:弊社社長のアイディアがきっかけです。社長は定量的な効果を出すことを大事にしており、それは広報でも同じ。立ち上げた自社チャンネルは上手くいっても視聴数800止まりなのに、世のYouTuberさんの動画は何十万回も再生されている。YouTuberさんとタイアップして視聴数を伸ばせば、広報でも成功するのではと考えたのです。最初は社会インフラ事業と若者のYouTuberはかなり離れているのでは、という懸念もありました。ただ社長は「やったことがないからこそ、とりあえずやってみてから判断しよう」と決断したのです。
『kamui tracker』でイメージどおりのYouTuberをキャスティング
―― 今回エビリーに依頼された経緯と、決め手をお聞かせください。
南洞:きっかけは2019年の商談会です。参加企業のリストの中で、エビリーさんがYouTuberキャスティングを行なっていたので、ぜひお話を伺いたいと思っていました。ご提案は非常に現実的かつ具体的で、YouTuberに詳しくない弊社にも分かりやすい内容でした。金額ごとにプラン内容が変わり、「これだけかければこんな施策ができ、こんな効果が出る」と費用対効果が非常に分かりやすかったのです。同じ登録者数でもジャンルの近いYouTuberさんが複数リスト化され、選択肢の幅と企画の深さが高評価でした。断る理由が何もない状態でしたね。
―― キャスティングはどのような軸で選ばれたのでしょうか。
南洞:大前提として、ご提案いただいたYouTuberさんは弊社の事業をよく理解した上でのご紹介だと実感がありました。技術力で培った歴史があり、新卒採用のためにも社名を周知したいという課題から、大阪大学の学生グループYouTuber「積分サークル」さんをご紹介いただいた。まさにイメージどおりのマッチングでした。
大谷:キャスティングでは、弊社が運営する『kamui tracker』を活用しました。データベースの中から、東亜グラウト工業さんに適した「理系」「大学生」といったキーワードで検索をかけ、チャンネル登録者数や最近の勢いを加味してリストを作成しています。『kamui tracker』のよいところは有意性の高いデータを算出できる点です。ただ登録者数が多いYouTuberを並べるのではなく、登録者数に見合った視聴回数を獲得できているか、動画の更新頻度など複数の指標から最適なキャスティングを実現できます。
―― 企画内容にはどのようなリクエストをされたのでしょうか。
南洞:弊社からは企画に一切口を出さない方針を最初から決めていました。若い感性に任せたほうがYouTubeに合った良い動画になると考えたからです。ご提案いただいたのは、千葉の拠点への工場見学とドッキリを掛け合わせる企画。グループ代表のキムさんが現場に潜入し、他のメンバーにドッキリを仕掛ける内容でした。私たちには思いつかない、若い感性が感じられる素晴らしい企画だったと思います。
動画公開日のアクセス数は通常の10倍以上、1ヶ月後でも通常の2倍のアクセスが続いています。 東亜グラウト工業株式会社 本村 龍裕 氏
公開後のHPアクセスは10倍。学生2人の採用面談も実現
―― 完成した動画を最初に確認されたときのご感想は。
南洞:当初は展示会や営業でも再利用できるかなという下心もありましたが、結果的にPR用には活用できない動画だと感じました。これは良い意味での評価で、弊社では絶対にできないテイストに仕上げてくださり、内容も面白かった。公開日には社長からも「なんだかものすごい視聴数だね。想定以上の反響だ」という感想がありました。
―― タイアップ動画の定量的な成果をお聞かせください。
本村:視聴数は24万再生まで伸び、800近いコメントもいただきました。概要欄に弊社ホームページのURLを載せていたこともあり、公開日のアクセス数は通常の10倍以上、1ヶ月後でも通常の2倍のアクセスが続いています。主にモバイルからの検索が多く、若い世代への認知が得られたのだと思います。
―― 社外からの反応はいかがでしたか。
南洞:出張授業をしている学生さんから「積分サークルに出ていた企業さんですね」という反応があり、お付き合いのある大学教授からも「大学生からYouTubeの話を聞きました」と感想をもらいました。弊社に直接メールも届き、その中にはYouTube経由で採用面談を受けた学生が2人。しかも関西の大学生で、わざわざ東京まで面接に来てくれたことは驚きでした。若い世代への業界と弊社の周知という当初の目的は達成できたと考えています。
